ユダヤ人の格言・ジョーク・処世術をまとめています。
ある時期ユダヤのことに興味があり調べていました。各界の大物たちには必ずユダヤ人がいる、資源メジャーや穀物メージャーなどの多くはロスチャイルド系であるとか、さらにはユダヤ人と日本人には共通点が多いなど、様々なことがわかりました。
そんな中、私が一番興味を持ったのは「格言・ジョーク・処世術」から読み取れるユダヤ人の合理的な考え方です。参考になる部分が数多くあります。
ユダヤ 格言集
ユダヤ人の格言集です。
相続
「大金持ちに子供はいない。相続人がいるだけだ」
論理一貫
両親を殺した少年が逮捕され、裁判にかけられた。
少年は哀れっぽい様子で裁判長に嘆願した。
「裁判長様!お慈悲です。罪を軽くしてください。私は孤児です。」
中庸
客と魚は3日もすると悪臭がする。
これは知人の家に招かれたとき長居はしてはならないことを教えている。
早急に帰るのも失礼であるが長居をするのもよくないという意味。
お金①
体は心に依存している。心は財布に依存している。
お金はあくでも呪いでもない。それは人を幸福にするものである。
人を傷つけるものには3つある。
それは、
「悩み」、「諍い」、「空の財布」。
そのうち空の財布が最も人を傷つける。
聖書は光を投げかけ、金は暖かさを投げかける。
金貨が鳴れば悪口が静まる。
傾聴
人間には口が一つなのに耳が2つあるのはなぜか?
それは自分が話す倍だけ他人の話を聞かなければならないからだ。
葡萄の例え「謙虚さ」でも言ったようにユダヤ人は、繰り返し謙虚さが大切なことを学ぶ。
ユダヤ人の特徴であるソフトな交渉術も「聞く」ことを重んじていることに始まる。
礼儀
知性だけで人々に愛されようとするのは砂漠で魚を捕らえようとするようなもの。
魚は水がなくなると死ぬが、人は礼儀がなくなると死ぬ。
人間は、いくら知性を持っても謙遜の心を忘れてはならない。
もちろん知性のある人は大切にされるが、間違えてはいけない。
それは単に便利だからだ。
「傾聴」、「謙虚さ」でも述べたように、いずれも人間の陥りやすい傲慢さを戒めたものである。
小川
一度に海を作ろうと思ってはならない。
まずは小川から作らなければならない。
ユダヤの格言では、海を作れるのは神だけだといいます。
人が海を作る場合は、小川から作らなければなりません。
つまり、コツコツと働き、耐えること、倹約することを重んじなければなりません。
多くの成功者は、一歩一歩着実に進む算術級数的な努力を続けています。
そして、その努力の積み重ねがあって幾何級数的に花開いたのです。
ジョーク
「ジョークは水、ユダヤ人は魚」
ユダヤ人は「笑いの民族」とも言われる。
ジョークは、人生において極めて強力な武器となる。
人の心に入り込むには実利を与えるよりも時としてジョークのほうが有効な場合もある。
精神的に追い詰められたときでも、ジョークがあれば笑いを自分を取り戻すことができる。つまり精神の均衡を取り戻すことができる。
小手先の交渉テクニックを身に付けるよりも人を喜ばせる技術のほうがはるかに有効だというユダヤ人もいる。
報い
「井戸に唾を吐く者は、いつかは、その水を飲まなければならない」
始めから非難を浴びるような強行手段を取ってはならない。
強行手段を取れば反対勢力の火に油を注ぐようなものであり、それは、いずれ自分の身に降りかかってくるからだ。
お金②
「金によって開かない門はない」
質問
ある男がユダヤ人に尋ねた。
「ユダヤ人はどうしてそんなによく質問するのだ?」
ユダヤ人は答えた。
「どうして質問してはいけないのだ?」
ユダヤ人は情報を大切にする。だから何でも質問する。
成功するには、質問することが重要であり必要不可欠だ。
今でこそ情報格差と言われるがユダヤ人はそれを既に熟知していたといえる。
紹介状
「評判はは最善の紹介状である」
ユダヤ人は些細な約束を大切にし守っている。
なぜなら小さな約束さえ守れない人間が大きな約束など守れないからだ。
逆に小さな約束さえ守れない者は信用できないということだ。
ユダヤ ジョーク集
ユダヤ人のジョーク集です。
人違い
アイザックという男が歩いていると、一人の男が
「マイヤーこれを食らえ!」
と言いながら、アイザックに殴りかかった。アイザックは立ち上がりワッハッハと笑った。
「マイヤー、何がおかしい。気でも狂ったか」と男は言った。
アイザックは答えた。
「バカなのはお前だ。だいたい俺はマイヤーではないのだ」
当意即妙
あるところに、大金持ちがいた。
あまり退屈なのでもちの賢者に会ったときこう言った。
大金持ち:「賢者よ、何かよい嘘を言ったら1ルーブル寄付しよう」
そこで、賢者はこう答えた。
賢者:「1ルーブルですって?今、2ルーブルと言ったではないですか?」
当意即妙
その場その場に応じて機転をきかすこと。また、その場の雰囲気に合わせて、すぐさま気のきいた言動をすること。
判断
二等兵のコーエンがある夜、暗闇の中を兵営へ向かって走っていると男にぶつかり、その男を倒してしまった。
男は襟に5つ星の印をつけている。
コーエンは真っ青になって身動きが取れなかった。
将軍:「お前は俺が誰だか知っているか?」
将軍は怒鳴った。
コーエン:「ハッ、アイゼンハワー元帥であります」
将軍:「軍法会議ものだ!」
コーエンは、狼狽して聞いた。
コーエン:「閣下は私を知っておられますか?」
将軍派憤然として言った。
将軍:「お前のような小者を知るはずがないではないか!」
そこで。コーエンは一目散に暗闇の中を逃げていってしまった。
目には目を
町一番の金持ちだがケチで有名な男が風邪をこじらして病院へ行った。
病院には初診料10ドル、次回からの診察料は5ドルと表示されていた。
そこで金持ちは医者に向かって言った。
金持ち:「あっ、またやって来ましたよ」
医者は、金持ちの喉や目、耳の中まで慎重に診察し質問も必要以上にした。
医者は、診察が終わるとこう言った。
医者:「この前と同じように払いなさい」
心配無用
ヤコブは、明日の朝までにアイザックに500ドルを返さなければならなかった。
しかし、彼は50セントしか持っていなかった。
その夜、ヤコブは眠れずに部屋の中を何時間も歩き回った。
妻が彼に声をかけた。
妻:「あなたどうして寝ないの?」
ヤコブ:「アイザックに明日の朝500ドルを返さなければならないんだ」
妻:「それでお金は持っているの?」
ヤコブ:「いや、それが50セントしか持っていないんだ」
妻:「だったらすぐに寝なさいよ。眠れなくて心配するのはアイザックのほうでしょう」
夜中の火事
ある夜、大火事が起こった。
町の人々は賢者の指示に従って懸命に火を消した。
火事は家を30軒ほど焼いてようやく消し止められた。
人々がほっとして休んでいる間に賢者が言った。
賢者:「この火事は天の賜物にあるまい。我々は幸運だったのだ」
町の人:「いったい天の賜物とはどういうわけですか?」
賢者:「もし、火が出なかったら、こんな暗闇の夜中にどうして火事を消し止める作業ができただろうか?」
ユダヤ 処世術
ユダヤ人の処世術をまとめています。
謙虚さ
ある時、弟子が先生に尋ねた。
弟子:「先生、心理がどこにでもあるならば、道に落ちでいる石のようにありふれたものなのでしょうか?」
先生:「その通りだ。だから誰でも拾うことができる。」
弟子:「ではどうして人々は、それを拾わないのでしょうか?」
先生:「真理という石を拾うには身を屈めなければならない。難しいのは身を屈めるということだ。」
これは人間の謙虚さについての教えの一つです。
「葡萄は重いほど下に垂れる」という、ユダヤの教えも謙虚であればあるほど腰が低くなるということを言っています。
実は、日本人にもいえることで「実がなればなるほど垂れる稲穂かな」という日本のことわざに現れています。
一人の人間の能力というのは、一人以上にはなりえません。また一人の知識にも限界があります。この点を踏まえ自分より弱い人に対しても幼い人に対しても謙虚でないと世の中を渡っていくのは難しいということを説いています。
拙速は巧遅に勝る
使いすぎるといけないものが3つある。それは、
「パンのイースト、塩、ためらい」
である。
人がためらいにより行動もためらうことは多くある。
人は見かけによらず臆病というのもこのことである。
失敗を恐れない人は、まずいないといってよいだろう。
「もっとよく検討してからにしよう」、「条件が整っていない」など言い訳を考え行動を遅らせる。
こうしている間にも時は過ぎてゆく。
以上、「ユダヤ人の格言・ジョーク・処世術」でした。このほかにもたくさんの「ユダヤ人の格言・ジョーク・処世術」があると思います。お気軽にコメントください。
コメント